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2019年4月14日日曜日

【国立天文台】超遠方宇宙に大量の巨大ブラックホールを発見

発見された巨大ブラックホール。矢印の先にある赤い天体で、地球からの距離は130.5億光年。すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCによる探査観測で得られた画像。 オリジナルサイズ(876KB)
地球から約 130億光年離れた宇宙に、83個もの巨大ブラックホールが発見されました。愛媛大学の研究者が主導する国際共同研究チームが、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメ ラ HSCで撮影された画像から天体を選び出し、詳細に追観測した成果です。巨大ブラックホールが宇宙誕生から10億年足らずという間もない時期から存在していたことを示す、た いへん重要な知見です。

ビッグバンの後、宇宙は冷えて、陽子は電子をまとって中性水素となりました。しかしそれから数億年後、中性水素から電子が引き離される「宇宙再電離」が起きました。この宇宙再電離を引き起こしたエネルギー源は未だ不明です。巨大ブラックホールにガスが落ち込むときに放つエネルギーがその候補でしたが、今回の研究により、それでは不足することも明らかとなりました。他のエネルギー源、おそらくは初期の宇宙で誕生した多数の銀河ではないかと推測されます。

研究チームでは、さらに遠方の探査を進め、巨大ブラックホールが誕生した経緯を明らかにするとともに、宇宙再電離の謎にもメスを入れていきたいと考えています。

関連リンク

地球接近小惑星を発見しました(2019年4月4日)

2019 GW1
2019年4月4日20時30分(日本時間)に観測した領域から発見した小惑星は、国内の日本スペースガード協会や東京大学木曽観測所をはじめ、世界各地の天文台で追跡され、仮符号「2019 GW1」として登録されました。
この小惑星は、日本時間4月4日9時43分頃に、地球に約129万キロまで接近しており、推定される直径は約24mでした。
軌道情報は、国際天文学連合 小惑星センター(MPC)に掲載されています。

軌道図


小惑星探査機「はやぶさ2」衝突装置の作動の確認について

平成31年4月5日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI:Small Carry-on Impactor)を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ向けて分離し、作動させる運用を実施しました。
 「はやぶさ2」より分離したカメラ(DCAM3)が、SCIの作動時間に撮影した写真に、リュウグウ表面からの噴出物の様子が捉えられていたことから、SCIが計画通り作動したと判断しています。
 「はやぶさ2」の状態は正常です。リュウグウにクレーターができたかどうかの確認結果は、改めてお知らせします。

「はやぶさ2」から分離されたDCAM3が捉えた画像。
SCIが作動してリュウグウに衝突し、リュウグウ表面からの噴出物の様子が確認できる。

撮影時刻:2019年4月5日11時36分(分離カメラ上の時刻・日本時間)
画像のクレジット:JAXA、神戸大、千葉工大、産業医科大、高知大、愛知東邦大、会津大、東京理科大

2019年4月13日土曜日

【お知らせ】日本学術会議主催学術フォーラム企画案の募集について

会員、連携会員の皆様へ

現在、日本学術会議主催学術フォーラムの企画案を募集しています。
関心のある方は以下をご確認いただき、手続きの上、お申込みください。


2019年度第2四半期追加募集分
 開催予定時期   :2019年8月~9月
 申込み締切    :2019年4月30日(火)

・必要書類・手続き等:以下のURLをご確認ください。
           http://www.scj.go.jp/ja/scj/kisoku/106.pdf

【お知らせ】マスタープラン2020重点大型研究計画のヒアリング日程が決定

日本学術会議科学者委員会
研究計画・研究資金検討分科会

マスタープラン2020重点大型研究計画のヒアリング日程の決定について>

このたびは多数のご応募をいただきまして、誠にありがとうございます。科学者委員会研究計画・研究資金検討分科会は、マスタープラン2020の重点大型研究計画の選定に関わるヒアリングを「2019年9月14日(土)~16日(祝月)」の3日間にわたり日本学術会議で開催することを決定しましたのでお知らせいたします。なお、ヒアリング対象の研究計画は7月中下旬までに選定する予定です。今後とも、マスタープラン2020につきまして、どうぞよろしくお願いいたします。

お問合せ先:審議第二担当(https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0089.html

【開催案内】日本学術会議公開シンポジウム「欧州一般データ保護規則(GDPR)に対する日本の学術界の対応」

開催趣旨:
 2018年から全面適用されている欧州データ保護規則(GDPR)は、EU域内から日本を含むEU域外に個人データを移転する場合の取扱いについて厳しい規制を課すとともに、一定の場合にはEU域内のデータ主体に関するEU域外でのデータ収集や利用にも適用される(域外適用)。その違反に対しては、高額の制裁金を賦課される可能性がある。GDPRは企業のみならず、研究機関、学協会などの非営利組織にも適用されるが、非営利組織向けの解説やマニュアルはほとんど見かけない。そのため、国際的な研究活動や学術交流活動を行っている学術組織には、GDPRに対してどのように対応すればよいかについてとまどいが見られる。このような状況の中で、GDPRの内容を正しく理解し、日本の学術界としてどのように対応することが適切であるかについて、3人の専門家をパネリストに、フロアからの質疑もまじえつつ、公開シンポジウムを開催する。

◆主催:日本学術会議法学委員会、法学委員会「IT社会と法」分科会
◆日時:平成31年3月27日(水)14:00~16:30
◆会場:日本学術会議講堂
◆参加費:無料
◆事前申し込み不要

(ポスターはこちらから↓
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/274-s-1-2.pdf

【問い合わせ先】 
日本学術会議事務局 第一部担当中島 03-3403-5706

【JSTからのお知らせ】JST未来社会創造事業(探索加速型)2019年度重点公募テーマ素案への意見募集

JSTでは、未来社会創造事業(探索加速型)を推進するにあたり、科学技術でつくりたい未来社会像、すなわち社会・産業が望む新たな価値の提案を広く募集しています。これまでの皆様からのご意見・アイデアを踏まえて、複数の「重点公募テーマ素案」を検討してまいりました。この度、JSTが検討している複数の「重点公募テーマ素案」から2019年度公募の対象となる重点公募テーマを策定すべく、皆様からのご意見・アイデアを募集いたします。

意見募集の詳細はこちらから:
https://www.jst.go.jp/mirai/jp/open-call/idea/2019.html

<募集期間> 2019年2月18日(月)~ 3月17日(日)

 各テーマ素案に対して、社会・経済的インパクトをさらに拡充する新たなアイデア、テーマが対象とすべき範囲の修正・明瞭化、テーマが目指す未来社会を実現する上での障壁、そのために必要な科学技術など、多様なご意見をお寄せください。

<2019重点公募テーマの素案>
「超スマート社会の実現」領域
 ◯異種・自律システム間のリアルタイム協調制御技術
 ◯新しいアプローチのAI・機械学習技術
 ◯Cyber Physical and Human System
「持続可能な社会の実現」領域
 ◯モノの寿命の解明と延伸による、壊れず使い続けられるモノづくり
 ◯ストレスと恒常性維持に着目した心と身体の未病マネジメント
 ◯科学的・客観的に効果の高い学習法の確立
「世界一の安全・安心社会の実現」領域
 ◯日常的な健康維持管理システムの高度化
 ◯将来のサイバー・フィジカル・セキュリティ対策
「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域
 ◯「ゲームチェンジングテクノロジー」による低炭素社会の実現
「共通基盤」領域
 ◯ハイリスク・ハイインパクトで先端的な計測分析技術・機器等の開発
 ◯ハイスループット合成・評価技術
  ◯マルチモーダル・マルチスケール解析技術
 ◯数理モデルや解析手法の高度化

<本件に対するお問い合わせ>
科学技術振興機構(JST)未来創造研究開発推進部
 E-mail: kaikaku_mirai@jst.go.jp

【文部科学省科学技術・学術政策研究所からのお知らせ】 デルファイ調査(webアンケート)への協力について

 この度、文部科学省科学技術・学術政策研究所は、第6期科学技術基本計画(2021~)をはじめとする科学技術イノベーション政策や研究開発戦略の立案・策定の議論に資することを目的とした、11回目となる科学技術予測調査を実施しております。
 これに当たり、デルファイ調査が実施されます。本デルファイ調査は、専門家の方々に、個々にアンケートサイトにアクセスいただき、ご専門やご関心に応じて科学技術トピックを選んでご回答いただく形となっています

 会員、連携会員、学協会の会員等の皆様におかれましては、ご多忙のところ恐縮ですが、各科学技術トピック(注1)について、その実現見通しや国際競争力などについて個人的見解に基づくご回答いただけるアンケート(webアンケート)(注2)にご協力(注3)いただければ幸いです。
 つきましては、次のURLにおいてwebアンケートを実施しておりますので、お知らせいたします。また、学協会におかれましては会員等皆様にご周知(注4)頂けますよう、よろしくお願いします。

【アンケートURL】 http://www.nistep.go.jp/yosoku11-intro
【回答期限】第1回アンケート実施期間
:2019年2月20日開始~3月22日終了(予定)
【問合せ先】文部科学省科学技術・学術政策研究所
科学技術予測センター (担当:黒木、白川、重茂、横尾)
E-mail:yosoku11q@nistep.go.jp

(注1)対象分野:(1)健康・医療・生命科学、(2)農林水産・食品・バイオテクノロジー、(3)環境・資源・エネルギー、(4)ICT・アナリティクス・サービス、(5)マテリアル・デバイス・プロセス、(6)都市・建築・土木・交通、(7)宇宙・海洋・地球・科学基盤(量子ビーム/光/数理・データ/素核宇)(注2)回答を収れんさせるため、同じ質問を2回繰り返して実施しますので、2回のアンケートへのご協力をお願いいたします。2回目のアンケートでは、1回目の集計結果を提示します。回答者は、全体の意見の傾向を見ながらご自身の回答を変えることができます。
(注3)第2回日本学術会議日本の展望2020検討委員会(平成30年12月19日)において、「ニュースメールによる、学術会議会員、連携会員、学協会へのアンケートサイトの周知に協力する。」旨確認しました。
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/tenbou2020/pdf/shiryo2402-7.pdf
(注4)前回調査(2014年)では、100を超える学協会のご協力を得て、約4300
名の専門家から回答をいただきました。

【開催案内】日本学術会議公開シンポジウム 再生可能エネルギー次段階の導入に向けて

日本の再生可能エネルギー導入量は一次エネルギーの約8%、総発電量の約15%以上を占めるに至ったが、買取り価格の見直しや、電力系統への接続制約の顕在化等により、次段階の普及のための方策を考えるべき時に至っている。大規模な風力・太陽光発電所と電力系統には、双方からの協調が求められる一方、中小規模の場合は、電力や熱の自家消費と省エネルギーへの貢献、災害時に向けた自立度向上等が新たな目標となる。また、運輸分野も再生可能エネルギーの大きな普及が期待できる分野である。  本シンポジウムでは、新たな段階の施策が求められている再生可能エネルギーの今後の導入について、住宅、ビル、工場、自動車などで進むゼロエミッション化に向けた最先端の取り組みを紹介し、地域特性を活かした例や成功の必要条件などについて議論する。
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主 催:日本学術会議総合工学委員会 エネルギーと科学技術に関する分科会

共 催:公益社団法人日本工学アカデミー

後 援:化学工学会、伝熱学会、エネルギー・資源学会、地中熱利用促進協会、
日本ヒートアイランド学会、石油ピークを啓蒙し脱浪費社会を目指すもった
いない学会

日 時:2019年3月8日(金)13:30~17:00

場 所:日本学術会議講堂
   千代田線「乃木坂駅」5番出口徒歩1分
http://www.scj.go.jp/ja/other/info.html

【プログラム】
司会:大久保泰邦(宇宙システム開発利用推進機構)

13:30 趣旨説明 柘植綾夫(日本工学会元会長・顧問)

13:40 講演     大和田野芳郎(産総研名誉リサーチャー)
               中島昭彦((株)カネカ)

15:00-15:10    休憩

15:10 講演     赤井仁志(福島大学共生システム理工学類特任教授)
               谷川徳彦((株)コマツ生産本部生産技術部部長)

16:30-16:45    質疑応答

16:45 まとめ   大和田野芳郎(産総研名誉リサーチャー)
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参加費:無 料(定員300 名 先着順)

参加申込方法:(1)氏名、(2)ご所属、(3)連絡先を、
電子メール(Okubo-Yasukuni@jspacesystems.or.jp)でお知らせ下さい。
なお、参加証は発行しませんので、直接会場にお越し願います
(定員を超えた場合には、ご連絡いたします)。

https://www.eaj.or.jp/?ai1ec_event=event-20190308&instance_id=411

【開催案内】日本学術会議公開シンポジウム「Society 5.0に向けた産学共創のあり方」の開催について

デジタル革新と多様な人々の創造力の融合により、社会課題を解決し、価値を創造する社会が「Society 5.0」である。その実現に向けて、産業界と大学とがどのようなビジョンを共有し価値創造に取り組むべきか、これからの産学共創のあり方を考える。国立私立大学と経済界の代表がそれぞれ講演をし、その講演をもとにこれからの産学共創について議論する。

〇主催: 日本学術会議科学と社会委員会政府・産業界連携分科会、
         一般社団法人日本経済団体連合会

〇日時: 平成31年3月7日(木)14:30~17:00

〇場所: 経団連会館5階パールルーム
(東京都千代田区大手町1-3-2、大手町駅C2b出口直結)

※ポスターはこちら↓
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/274-s-0307.pdf

【プログラム】
 14:30-14:35 開会挨拶  
                    山極  壽一
                   (日本学術会議第二部会員・会長、京都大学総長)
 14:35-14:45 趣旨説明  
          渡辺 美代子
                   (日本学術会議第三部会員・副会長、
                     科学技術振興機構副理事)
 14:45-15:05 講演 「これからの産学連携~地方国立大学の視点から」
          岡 正朗(山口大学学長)
 15:05-15:25 講演 「これからの産学連携~私立大学の視点から」
          田中 優子(法政大学総長)
 15:25-15:45 講演 「これからの産学連携~産業界の視点から」
          五十嵐 仁一
                   (日本学術会議特任連携会員、経団連未来産業・技術委員会
          産学官連携推進部会長、JXTGエネルギー株式会社取締役
                    常務執行役員)
 15:45-16:00 ( 休憩 )
 16:00-17:00 パネル討論「Society 5.0に向けた産学共創のあり方」
 (ファシリテーター)渡辺美代子(再掲)
 (パネリスト)      山極 壽一(再掲)
                     小林 傳司
                    (日本学術会議第一部会員、大阪大学理事・副学長)                  
                     五十嵐 仁一(再掲)
           小林 いずみ
                     (日本学術会議特任連携会員、経済同友会副代表幹事、
                      ANAホールディングス社外取締役等)
           田中 優子(再掲)
           岡 正朗(再掲)

総合司会:小川 尚子(日本経済団体連合会産業技術本部上席主幹)

【参加申し込み・問合せ先】
 次のシンポジウム事務局アドレスにお名前と所属をお知らせくださ
 scisymp*gmail.com(*を@に変更して送信して下さい)

2019年度国際交流基金賞について(ご案内)

同賞について、推薦依頼がありましたのでお知らせします。

国際交流基金賞は、学術、芸術、その他の文化活動を通じ、国際相互理解の増進や国際友好親善の推進に特に顕著な貢献があり、引き続き活動が期待される個人又は団体を顕彰している賞です。同賞にふさわしいと考えられるものがありましたら、ご推薦をお願いします。

募集締切:平成31年3月29日(必着)

賞の概要及び推薦要領につきましては、以下ウェブサイトでご確認ください。
 https://www.jpf.go.jp/j/about/award/index.html

【国立天文台】超遠方宇宙に大量の巨大ブラックホールを発見

発見された巨大ブラックホール。矢印の先にある赤い天体で、地球からの距離は130.5億光年。すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCによる探査観測で得られた画像。  オリジナルサイズ(876KB) 地球から約 130億光年離れた宇宙に、83個もの巨大ブラックホールが発見され...